自分の気持ちを言葉に乗せる

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自分の気持ちを言葉に乗せる

 
従来、丁寧語といわれていた言葉も二分されました。

 

とはいっても、丁寧語に関する認識を大きく変える必要はありません。

 

名詞の前につく「お」や「ご」を美化語という枠組みに分類しただけだからです。

 

これによって、丁寧語は「です」「ます」「ございます」だけとなりました。

 

ただし、名詞の前の「お」や「ご」が
尊敬や謙譲語としての意味を持つ場合もあるので注意しましょう。

 

お味噌汁や御祝儀のような使い方は美化語ですが、
お名前や御住所の場合は尊敬語、「お邪魔します」の「お」は謙譲語になります。

 

相手への敬意を表したいという思いが裏目に出てしまう例が二重敬語です。

 

よく耳にするのが「おっしゃられる」という表現です。
「言う」の尊敬語である「おっしゃる」に「られる」という尊敬の助動詞をつけてはいけません。
二重敬語は尊敬の上塗りです。
間違った敬語のせいで、慇懃無礼な奴と思われないように注意しましょう。

 

敬語を上手に使うポイントは、境界線の引き方にあります。

 

話している相手と会話に出てくる人物が、自分にとって内側か外側か。
この点を意識して、言葉の境界線をみつけましょう。

 

例えば「山本部長が言っていた」という内容を伝えるとします。
課長クラスの上司には「山本部長がおっしゃっていました」と表現するのが一般的です。
なぜなら、課長も自分も部長には共通の敬意を持っていると考えられるからです。

 

一方で、取引先相手の人物には「部長の山本が申し上げておりました」といいますよね。

 

敬意を表す境界線が、取引先相手と自分の会社の間に引かれたのです。

 

同じ内容を伝えるにしても、相手に合わせて言葉を変える。
これが敬語の難しさと面白さなのです。